人工RNA分子により動的な遺伝子発現制御を実現する「非組換えRNA技術」体系の構築

遠藤 慧
(京都大学iPS細胞研究所 初期化機構研究部門 特定研究員) ※現職 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻 生命分子遺伝学分野 助教

2015年5月22日金曜日

論文が公開されました




先日のブログで少し触れていましたが、主に前職の京大 iPS 細胞研究所 (CiRA) で携わっていた研究成果について、本日、論文がオンライン公開されました。


doi:10.1016/j.stem.2015.04.005
論文本文へのリンク (Science Direct)

雑誌の方には6月号での発表になる予定だと思います。この論文は、山中先生・吉田先生のグループと CiRA 研究所内での共同研究でした。著者がものすごく多いですので、それなりに大きな研究プロジェクトと言えるのかもしれませんね。一応、私は共同筆頭著者の一人として参加しています。私はもともと再生医療や幹細胞の研究とは全く縁のない mRNA の研究に携わっていました。幸運にも iPS 細胞研究所に参加する機会を得て、そのときから、再生医療・細胞療法を中心とした医療の分野で、試験管内で合成した人工の mRNA 分子をどうにか有効利用して役立てられないだろうか、と思って研究を進めてきました。今回はその研究成果の第一歩という感じで、うれしい限りです。

今回の論文が掲載される Cell Stem Cell という論文誌は、Cell Press という生物系の論文を専門に扱う結構メジャーな出版社から発行されている幹細胞関連の研究に特化した論文雑誌です。お恥ずかしながら CiRA に所属するまでは存在を知りませんでした……今回の論文は、そのなかでも Resource という Cell Press に特有の、新しい材料・方法・解析データなどを特に取り扱う論文形式でした。記事の形式も投稿プロセスも一般の論文(Article)と何も違いがないので、わざわざ記事のタイプを分類しなくてもいいんじゃないかな、とも思いますが、ある程度の分類がなされていた方が読者にはわかりやすい、ということなのかもしれないです。

CiRA のウェブサイトでは一般向けに日本語で解説されているので、きっと論文を読まなくても、あるいは分野外の方にとってもわかりやすいのではないかと思いますので、こちらも紹介してしまいます。


マイクロRNAをつかった細胞の選別方法の開発 ~高純度な心筋細胞の作製に成功~(京都大学 iPS細胞研究所


さらに、なんと日経新聞などのメディアでも紹介されたようです。

iPS由来の細胞選別、種類別に正しく 京大が新手法(日経新聞)


せっかくの機会ですので近所のコンビニまで日経新聞を買いにいきました。午後だったせいか、もう一部しか残ってなかったですが、無事に新聞ゲットできました。

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