人工RNA分子により動的な遺伝子発現制御を実現する「非組換えRNA技術」体系の構築

遠藤 慧
(京都大学iPS細胞研究所 初期化機構研究部門 特定研究員) ※現職 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻 生命分子遺伝学分野 助教

個人ウェブサイト: https://goo.gl/MJhsCQ

2016年4月22日金曜日

実験補佐員の募集

 
 

採用者決定につき、下記募集は終了しました。ご応募ありがとうございました。(2016.5.18) 
ただいま我々の研究室では実験補助の業務を担当していただける方を募集しています。
【求人情報 (JREC-IN へのリンク)】

主に大腸菌や酵母の遺伝子工学実験を担当していただくことになる予定です。もちろんこのような実験の経験のある方だと大助かりですが、経験の乏しい方でも新しいことに取り組んだり、未知のことに挑戦したりする意欲のある方ならば歓迎です。明るく楽しく、でも科学には厳しく、一緒に研究しませんか。

もし適任の方をご存知でしたらこの求人情報をお伝えいただけると幸いです。


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新年度も3週間が経ち、徐々に落ち着いてきたかな〜と思っていると、もうゴールデンウィークが目の前です。今年度、科研費が採択されたことなどもあって、上記のように実験補助員も募集することができました。私は、わりとチームより個人の研究を指向するタイプだと思いますが、それでも決して一人だけで研究することはできません。研究の一部分を外注することも多くなってきていると思いますし、研究室で実験をサポートしてくれる方の存在はとても大きいものです。まぁ、そのためには結構な経費がかかるわけですが。経費だけでなくて、時間、労働力、実験材料、場所、設備などなど限られた資源をいかにうまく活用するか、その能力をひっくるめて『研究者の能力』として問われているんですよね。と、つくづく思います。

もちろん先輩方や同僚や知人、時には後輩などに指導してもらったりも。さらに所属している大学の職員の方々からも、目に見えるところでも見えないところでも多大なサポートを受けている訳ですよね。自分が好きで研究をやっているようでも、かなり多くの人のサポートの上ではじめて成り立っているものだな、と改めて物思った朝でした。

2016年2月24日水曜日

論文公開 & 柏サイエンスキャンプ




本日、主に前職の京都大学 iPS 細胞研究所 (CiRA) で取り組んでいた研究成果を報告した論文が公開されました。

“High-resolution Identification and Separation of Living Cell Types by Multiple microRNA-responsive Synthetic mRNAs.”
Endo, K., Hayashi, K. & Saito, H.
Scientific Reports 6, 21991; doi: 10.1038/srep21991 (2016).
[論文へのリンク]

研究の内容としては、試験管内で合成したmRNAを細胞に導入することによって、細胞内の微妙な状態の違い(具体的にはマイクロRNAの活性の違い)をきれいに識別できる、というものです。例のごとく CiRA のプレスリリースで分かりやすく解説していただいていますので、研究の概要はそちらをご参照していただくとよいでしょう。細胞の内部の情報(状態の違い)を利用して、でも細胞を殺さずに、なるべく細かく細胞を分類したり精製したりできないか、という考えのもと、CiRA に参加した当初から取り組んできました。これまでにもいくつか研究成果を報告してきましたが、自分のなかでは、この一連の研究のなかで今回の論文の内容が一番重要なポイントだと思っているので、こうして公開されてうれしいかぎりです。これらの成果が今後の医療や基礎研究の進展に少しでも貢献できることを願っています。

一方、今月の最初には、教養学部生が柏キャンパスで研究を体験する柏サイエンスキャンプが開催されました。我々の研究室にも3人の学生が参加してくれました。年末から1月末にかけて上記の投稿論文のリバイズが入ってしまったので、今回のプログラムの準備がかなり慌ただしくなってしまったのですが、サイエンスキャンプの開催期間には無事かぶらず幸いでした。にもかかわらず、開催期間中に(その少し前から)今度は私が体調を崩してしまって、それはそれで危なかったです。今回の参加学生は3人とも学部の1年生で、私から見ると実に15年も後輩にあたるのでしたが、大学院生レベル(のつもり)のプログラムにとても熱心に取り組んでくれました。3泊4日の短い間でしたが、今回の体験が彼らの今後の進路選択に少しでも貢献できればうれしく思います。